3月25日土曜午後金沢八景にある横浜市立大学ビデオホールで「Vision Factory 卒業上映会」を見てきた。Vision Factoryは当大学の文化系映像製作サークルであり、おおしまさんが所属する。彼女も4年生で卒業という時期を迎えて、彼女が監督した卒業制作作品「DAIKON」を上映するというので早速に行ったのである。
ところで朝方藤沢市にある「湘南映像祭」事務局のM氏から問い合わせがあって、M氏も駆けつけた(横浜市長選の中田候補の撮影の帰りだと言っておられた)。私kjは確か2004年の秋の浜大祭に来たことがあって、その時見た作品以降に作られた作品(2004年12月~2006年3月)を今回は見た。都合4本であった。
「彼女はアンドロイド」(監督:矢木敬/主演:佐藤剛一、田中久美子/17分)、「息も絶え絶えに」(監督・脚本:濟東脩/主演:佐藤剛一、澤麻衣子/18分モノクロ)、「DAIKON」(監督:大島千佳/主演:矢木敬、石崎絵里/15分)、「暗くなる日」(演出、脚本:細見葉介/主演:神里優姫、笹木昌太郎、星野洋行/22分、一部モノクロ)。どれも初めて見るものだった。力作であった。大学生が作る作品としてレベルが高いとM氏は評価していた。
特に注目はやはり「DAIKON」に集まった。4年生がそろって協力して仕上げた作品であったと聞いている。富士五湖の方面にロケ合宿をおこなったそうだ。司会をつとめた4年生の細見氏がエピソードとして「雪のシーンは突然のことで、でもそうした偶然が迫力ある映像になった」とロケ中のこぼれ話を披露してくれた。男がダイコンを彼女と取り違え(又は妄想し)、ダイコンの肌をさすり、ダイコンにキスをし、ダイコンと共に寝るという抱腹絶倒のシナリオ(脚本は大森一磨、細見葉介両氏)をおおしまさんが実にしっかりとカメラに収めているのである。
でだしの手持ちカメラのぶれがのっけから観客をスクリーンに吸い寄せる。女のダイコン切り。男の気絶。突然の幻想(篭目、篭目、~後ろの正面だあれ!? Ans.ダイコン)。笑える実に笑える。(できたら「いかレスラー」のように人間大の被り物でいきたかったが予算の関係で無理でしょうか?!ダイコンとの小旅行。旅館。(和室なのでここらをM氏は小津映画を連想したと言っておられた。)kjはやはり影絵のシーンです。あんなのはじめて見ました。実にエロくてかつ可笑しい。来ました。笑いのつぼにはまりました。あのカンジは山本晋也監督「未亡人もの」風です。またダイコン泥棒を追っかけるシーン。(出来たら洗濯物に女性物の下着などもかかっているのにそっちを取ろうとして結局干しダイコンを取ってしまうシーンなども挿入して、どうしようもないダイコンフェチ男の悲しい性をコミカルにもっともっと描いてほしかったです。
この映画世にも奇妙、、よりもピンクコメディーですね。いい味出していると思います。これからもがんばってください。(終わり)なんのこっちゃ!!